【60代からの住み替え①】シニア向け賃貸の選び方|快適に暮らす5つのポイント
シニア世代にとって、賃貸住宅への住み替えは大きな決断です。「本当にここで安心して暮らせるのだろうか?」「何を基準に選べばいいのかわからない…」と不安を感じる方も少なくありません。
この記事では、そうした悩みに応えるために、立地・建物・室内・快適性・将来性という5つの視点から、シニアが快適かつ安全に暮らせる賃貸物件の選び方をご紹介します。
1. 入居前にチェックしたい「立地環境」
内見では建物ばかりに目が行きがちですが、周辺環境こそ重要なポイントです。
- 医療機関(内科・整形外科など)が近くにあるか
- スーパー・ドラッグストアなど、日常の買い物がしやすいか
- 駅やバス停までの距離は? 坂道や階段の有無も確認
- ごみ出しの場所やルールは?遠すぎないか
- 夜間の街灯や人通りは?防犯面もチェック
周辺環境は、毎日の生活のしやすさと安心感に直結します。特にシニア世代にとっては、医療・買い物・移動のしやすさが暮らしやすさのカギとなるため、建物内部と同じくらい丁寧に確認することが大切です。
2. 建物・共用部の安全性を確認
共用部の設備は見逃されがちですが、将来も安心して暮らすためには要チェックです。
- エントランスに段差がない(スロープや手すりあり)
- オートロックや防犯カメラの設置状況
- エレベーターの有無と、停止階の確認
- ポストや宅配ボックスの使いやすさ
- 駐輪場やごみ置き場が清潔・管理されているか
共用灯の明るさやセンサーの有無、夜間の死角なども確認しておくと、より安心です。また、災害時の避難経路や消火設備の場所、使用方法についても把握しておきましょう。
3. 室内で確認したいバリアフリーポイント
住み始めてから「使いにくい…」と後悔しないように、室内の細かな部分まで確認しましょう。
- 室内は段差が少なく、バリアフリー仕様になっているか
- トイレや浴室に手すりがあり、必要な場所に設置できるか
- 浴室入口や浴槽のまたぎが低く、安全に出入りできるか
- 廊下やドア幅が広く、車椅子や介助に対応できるか
- 床材は滑りにくく、転倒防止に配慮されているか
浴室をまたいだり、トイレに座ってみて使いやすさを実際にチェックすると良いでしょう。また、将来的に介護ベッドや車いすが必要になった場合のスペースの確保、コンセントの位置や数もチェックしておきたいところです。
4. 見逃しがちな「快適性」のチェック項目
内見時には問題がなくても、暮らし始めてから気になる部分もあります。
- エアコンや給湯器の年式と動作確認
- 室内の音漏れや、隣室・外からの騒音状況
- 窓や網戸の開閉のしやすさ、カーテンレールの高さ
- 電球の位置や交換のしやすさ
- 収納の位置(高すぎず、日常的に使いやすいか)
家で過ごす時間が長くなりがちなシニア世代にとって、周囲の音の状況は必ず確認しておきたいポイントのひとつ。カーテンや電球交換など日常生活をイメージしてチェックするのが暮らし始めてからの快適性につながります。
5. 将来を見据えた安心ポイント
長く住むことを考えるなら、サポート体制や対応可能なサービスの有無も確認を。
- 見守り・安否確認サービスの有無
- 緊急通報ボタンやペンダント型通報機器の設置可否
- 将来的に介護が必要になっても住み続けられるか
- 管理会社やオーナーが高齢者対応に理解があるか
- 契約更新の条件、退去時の原状回復・費用の確認
万が一に備えたサポート体制が整っていると安心できます。近隣の医療機関との連携状況や、緊急時の連絡体制についても確かめておきたい点です。
プリントアウトして使える「シニア向け内見チェックリスト」をご用意しています。ぜひ内見時にご活用ください。
◆シニア向け賃貸 内見チェックリスト
シニア向け賃貸|内見で確認したいチェックポイント一覧
内見の一つ一つが「安心な暮らし」につながる
シニア向け賃貸選びで大切なのは、「今の快適さ」だけでなく「将来の安心」も含めて見ておくこと。一見小さなことでも、毎日の暮らしでは大きな差になります。
物件探しの前にこのチェックリストを確認して、後悔しない住まい選びを目指しましょう。
(シニア賃貸60+編集部)