防犯設備で選ぶシニア向け賃貸｜オートロック・カメラ・鍵のポイント

最近、「チャイムが鳴るだけでドキッとする」——そんな声を耳にします。歳を重ねると、ちょっとした出来事でも不安を感じやすくなるものです。

だからこそ、60代からの一人暮らしでは“防犯性の高い住まい”が安心への鍵。どんな設備があるかで、暮らしの落ち着きが大きく変わります。

この記事では、賃貸選びで押さえておきたい防犯面のチェックポイントをまとめました。

シニアが防犯を重視すべき理由

年齢を重ねると、ちょっとした出来事でも不安を感じやすくなります。
特に一人暮らしでは、次のような場面がストレスにつながりがちです。

• 玄関や窓の施錠を忘れてしまうことがある
• 突然の訪問者にどう対応すればよいか迷う
• 暗い時間帯の帰宅に不安を感じる
• もしもの時に助けを呼びにくいと感じる

こうした不安を減らすポイントは、「外からのリスクを最初の段階で防ぐこと」にあります。そのために役立つのが、オートロックや防犯カメラなどの防犯設備です。

建物の入り口でしっかりチェックされる環境だと、日常の心配ごとが自然と少なくなり、落ち着いて暮らせるようになります。

賃貸選びで必ず確認したい「4つの防犯設備」

①オートロックの有無と仕組み

• エントランスで誰でも入れない仕組みが基本
• ダブルオートロック がある物件はさらに安心
• 暗証番号方式／カードキー方式／顔認証など種類もチェック

特に重要なのは「誰が、いつ」建物に入れるかを管理できる仕組みです。来訪者がエントランスで足止めされるだけでも、訪問販売や不審者の侵入リスクが格段に下がります。

近年では、鍵を出す手間がない顔認証システムなども登場しており、荷物が多いシニアの方の負担も軽減します。

②防犯カメラの設置場所

特に犯罪が起こりやすい場所に設置されているか、 “あるか” だけでなく “どこにあるか” が重要です。

• エントランス
• エレベーター内
• 駐車場・駐輪場
• ゴミ置き場
• 共用廊下の死角

防犯カメラは、犯罪の「抑止力」として非常に重要です。死角が少ない物件ほど、安全性が高いと言えます。特にシニアを狙った悪質なセールスや、しつこい勧誘行為は、カメラが設置されていることで諦めさせる効果があります。

入居前に、共用部分の映像がどこまで映るようになっているかを確認しましょう。

③玄関ドアの防犯性能

もしもの時に身を守る「最後の砦」である玄関ドアの性能は、ご自宅の防犯で最も重要です。

• ディンプルキー（複雑で複製されにくい鍵）
• ワンドア・ツーロック（鍵が2つあること）
• 頑丈なドアガード／ストッパー
• ドアスコープ（のぞき見防止のフタ付き）

シニアの一人暮らしでは、在宅時に押し入られることを心配される方も少なくありません。これらが揃っている物件は、侵入までに時間がかかるため狙われにくいだけでなく、鍵のピッキング被害も防ぎます。

警察庁のデータでは、侵入に5分以上かかると約7割の犯人が諦めると言われており、 防犯性能の確保が重要です。

普通の賃貸からシニア向け賃貸に住み替える最大のメリットは、この「鍵とドアの性能」が標準で高いレベルに設定されていることです。

特にディンプルキーとツーロックは、もはや「シニア向け賃貸」を選ぶ上での最低限の基準と言えます。

④夜間の安心を守る設備

夜間の安全は、 “防犯性” と “転倒防止” の両方に必要です。

• 人感センサーライト
• 明るい共用廊下
• 足元が照らされる間接照明

人感センサーライトは、不審者を威嚇する防犯効果と、夜間の住居内での転倒事故を防ぐ効果の両方を持ちます。

また、共用廊下が薄暗い物件は、防犯面でも不安が残ります。

建物全体で見る「防犯レベル」

設備以外の「見えない安心」もチェックしましょう。

管理人が常駐 or 定期巡回しているか

管理人がいることで、不審者の侵入リスクが大きく下がるだけでなく、建物の異常やトラブルに迅速に対応してもらえます。

高価な機器に頼らなくても、防犯性は高められます。今日からできる簡単な工夫など、安全で快適な一人暮らしを実現するヒントはこちらから。
▶ 一人暮らしのシニアが気をつけたい防犯対策｜今日からできる習慣と安心の設備チェック

シニア賃貸の人気物件は「防犯面」で何が違う？

人気のシニア賃貸は、在宅時も外出時も“不安を感じにくい”ように作られています。防犯設備や管理体制が最初から高いレベルで整っているため、一般賃貸とは安心感が大きく違います。

▶ シニア向け賃貸とは？

シニア世帯の「万が一」に対応するため、人気物件には以下のハイレベルな設備が共通して採用されています。

• オートロックが標準

暗証番号、カードキー、二重オートロックなど、セキュリティレベルが高い仕様が採用されています。

• 防犯カメラの数・設置場所が多い

エントランス・エレベーター・廊下・駐輪場までカバーされ、死角が少ない設計です。

• ディンプルキー＋ダブルロック

普通の賃貸と比べて、玄関ドアの防犯性能がワンランク上に設定されています。

• 共用廊下やエントランスがとても明るい

夜間も明るく照らされていることで、「死角が少ない」環境を作り出し、犯罪を未然に防止します。

こうした設備がそろっているのが、人気のシニア賃貸シリーズです。設備やサービスを詳しく知りたい方はこちらから。
▶︎ 旭化成「ヘーベルvillage」の魅力とは？

さらに、グランドマストは管理人が常駐し、1日1回の安否確認もや食堂も完備したシニア向け賃貸住宅です。
▶︎ 積水ハウス「グランドマスト」の魅力とは？

防犯設備が整った賃貸に住むことは、「自分を守る最も確実で、毎日安心できる方法」です。

シニア向け賃貸は “最初から防犯設備と安心の管理体制が整っている” という大きなメリットがあります。不安を感じながら暮らすのではなく、設備の整った物件を選びましょう。

▶ 防犯設備の整った物件を探す

（シニア賃貸60+編集部）

【参考文献】
※1 警察庁「住まいる防犯110番」