静かに暮らしたいシニアのための“騒音の少ない賃貸”の選び方
夜、寝ようとした瞬間に――隣の足音や廊下の話し声、外の車の音が気になって眠れない。そんなときは、「住まいの静けさ」も住み替え条件に入れてみてください。
静かな部屋なら、眠りが整い、日中の疲れ方や気分まで変わってきます。一方で、物件情報の「RC造」などのスペックだけを見て決めると、入居後に「思ったより響く…」と後悔することも少なくありません。
この記事では、騒音の少ない賃貸を選ぶためのポイントと、内見で失敗しない“音チェック”のコツをまとめました。構造だけで判断せず、部屋の位置や窓まわり、時間帯の違いまで確認することで、静かな暮らしに近づけます。
シニアが“静かに暮らしたい”と感じる理由
シニア世代が「音」に敏感になる背景には、加齢による身体の変化と生活リズムの違いがあります。
1. 眠りが浅くなり、音の影響を受けやすい
年齢を重ねると、一般的に睡眠が浅くなり、途中で目覚める回数が増えることがあります。若い頃には気にならなかった物音や車の走行音でも、睡眠が妨げられやすくなるため、静かな寝室を確保することが大切です。
2. 周囲の物音でストレスを感じやすくなる
聴力は低下していく一方で、不快に感じる音や突然の大きな音には、以前より強いストレス反応が出ることがあります。隣室の生活音や子どもの声が継続的に聞こえると、気づかないうちに気持ちが休まらず、心身の休養を妨げる要因になることもあります。
3. 早寝・早起きの生活リズムで騒音とぶつかる
健康のために早寝・早起きを習慣にしている方は多い一方で、現役世代が多い物件では、深夜の帰宅音や早朝の支度音が気になりやすくなります。生活リズムの差から起きる“音のすれ違い”を避けるためにも、住環境の静けさは重要です。
騒音が少ない賃貸を選ぶポイント
音の悩みは、大きく分けると4つあります。「外の音(車・電車)」「上下階の足音」「隣室の生活音」「共用部の音」。気になる音によって、チェックすべきポイントも変わります。
静かに暮らすための賃貸選びは、「建物のスペック」だけで決めず、「部屋の位置」と「窓まわり」と「住人の傾向」までセットで見るのがコツです。ここでは、内見前に候補を絞り込むためのポイントを紹介します。
① 建物構造は“目安”として活用する(RC造・SRC造は有利な傾向)
騒音の感じ方は、建物の構造に左右されます。一般に、RC造(鉄筋コンクリート造)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)は、外から入る音に対して有利な傾向があります。
ただし、上階の足音などの“ドスン”という音は、構造だけでは判断しにくく、床の仕様や住人の暮らし方でも体感が変わります。RC造だから必ず静か、と決めつけず、次のポイントも合わせて確認するのが安心です。
② 壁・窓まわりで差が出やすい(壁の響き・二重サッシ)
構造に加えて、壁や窓まわりの仕様は静けさに直結します。
内見では、寝室とリビングの壁を軽く叩いてみて、音が軽く響くか、鈍く詰まった感じかを比べてみてください。
また、道路沿いや線路沿いなど外部音が想定される場所では、二重サッシの有無が大きな差になります。窓を閉めた状態で、車の走行音や人の話し声がどの程度入るかを必ず確認しましょう。
③ 生活リズムが近い住人が多い物件を選ぶ
静かさは、建物だけでなく“住んでいる人の層”にも影響されます。
60歳以上の入居が中心の物件は、生活リズムが近く、落ち着いた環境になりやすい傾向があります。
一方で、単身者が多い物件は帰宅時間が遅いケースもあり、ファミリーが多い物件は時間帯によって足音や声が気になる可能性があります。自分の生活リズムと合うか、想像しながら選ぶと失敗が減ります。
④ エレベーター・ゴミ置き場・共用部から離れた部屋を選ぶ
室内だけでなく、共用部からの音にも注意が必要です。エレベーター付近は昇降音や話し声が響きやすく、ゴミ置き場付近は早朝のゴミ出しや収集車の音が気になることがあります。
図面で位置関係を確認し、できれば現地で廊下や共用部の音の響き方も確かめると安心です。
物件を見るときの“音チェック”方法
図面やスペックだけでは分からない静けさは、現地での確認が決め手になります。可能な範囲で、時間帯を変えてチェックしてみてください。
① 平日・休日・夜間で雰囲気が変わる
平日昼間は、工事や学校・保育園の活動音が出やすい時間帯です。
休日昼間は、住人の活動音や近隣施設のにぎわいが出ることがあります。
夜間(できれば20時以降)は、交通量や飲食店の音、隣室の生活音が分かりやすくなります。
② 窓を開ける・閉めるで“入り方”を比べる
まず窓を開けて外の音量を確認し、次にしっかり閉めて、どの程度静かになるかを比べます。閉めても走行音や話し声がはっきり入る場合は、静けさ重視の方には合いにくい可能性があります。
③ 上階・隣室の生活音は“静かな時間”に確認する
上下階や隣室からの生活音は、入居後のストレスにつながりやすいポイントです。不動産会社に相談し、できれば静かな時間帯に訪問して、上階の足音や話し声がどの程度聞こえるかを確かめてください。RC造でも足音が響くケースはあるため、ここは丁寧に確認するのがおすすめです。
④ ベランダの向きと道路の距離をチェックする
騒音の多くは窓から入ってきます。大通りに面している場合は車の走行音が入りやすく、排気ガスが気になることもあります。住宅街側かどうか、道路からどれくらい離れているかを確認しましょう。間に公園や駐車場など“空間”があると、音が和らぎやすいことがあります。
静かな暮らしは、物件選びの“ひと手間”でぐっと近づく
静かな住環境は、睡眠や気分など日々のコンディションに直結する大切な条件です。物件選びでは、RC造などの構造を「目安」にしつつ、窓まわり(サッシ・道路距離)、部屋の位置(角部屋・共用部からの距離)、そして時間帯ごとの音の違いまでチェックすることがポイントです。
気になる音が「外・上下階・隣室・共用部」のどれかを整理してから内見すると、入居後の後悔を減らせます。
「静けさ」を重視して物件を探したい方は、見守り付きで落ち着いた住環境の物件もチェックしてみてください。
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◆参考文献
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
厚生労働省「睡眠とストレスの関係」
(シニア賃貸60+編集部)
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