シニア向け賃貸の内見でチェックすべきポイントや注意点とは？

2025.09.232025.10.30

物件を探す際、内見は非常に重要なステップです。実際に物件の状態や周辺環境を確認することで、自分に合った住まいかどうか判断できます。

しかし、どこをチェックすれば良いのか迷ってしまう方も少なくありません。そこで、賃貸物件の内見で見落としのないチェックポイントと注意点をわかりやすく解説します。
※新築・築浅では不要な項目もありますので、必要な部分だけ参考にしてください。

なお、立地・建物・室内・快適性・将来性という5つの視点から、シニアが快適かつ安全に暮らせる賃貸物件の選び方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
シニア向け賃貸の選び方｜快適に暮らす5つのポイント

バリアフリー・安全性編
周辺環境編
契約・費用編
キッチン編
バスルーム・トイレ編
居室編
共用部に関する注意事項
納得いく住まい探しは確認力が決め手

バリアフリー・安全性編

シニア世代にとって安心して暮らすための必須ポイントです。
玄関・廊下・浴室・トイレなどに段差が少なく移動しやすい
浴室・トイレ・玄関などに手すりがある、または設置可能
床が滑りにくい素材で仕上げられている（水回りは特に確認）
廊下や階段の幅が十分で歩行補助具や車いすでも通れる
室内の照明スイッチやコンセント位置が高齢者に使いやすい

周辺環境編

日々の生活や将来的な利便性を大きく左右するポイントです。
徒歩圏内にスーパー・コンビニ・ドラッグストアがある
近隣に病院やクリニック、薬局がある
公共交通（駅・バス停）が近くにあり、段差や坂道も確認
大通り・線路・工場などの騒音や振動がない

契約・費用編

入居後のトラブルを防ぐために事前に必ず確認すべき項目です。
家賃のほかにかかる管理費・共益費の内容を確認
更新料や解約時の条件、違約金の有無を確認
保証人の有無や、保証会社の利用条件を確認
高齢者の入居制限がないか（年齢・介護度など）
火災保険や家財保険の加入が必須かどうかを確認

キッチン編

賃貸物件を内見する際には、快適に生活するためにチェックポイントをしっかりと押さえる必要があります。特に、キッチンは日常生活に欠かせない場所であり、チェックが必要不可欠な部分です。以下では、キッチンのチェックポイントを紹介します。
シンク・コンロ周り・収納内部に汚れやカビがない
コンロがしっかり固定され、火力調整や点火が正常
換気扇が正常作動し、異音がなくフィルターも清潔
窓の開閉がスムーズで網戸あり（破れ・外れなし）
調理スペースと収納量が生活に見合っている
コンセントの数と位置が適切（電子レンジ・電気ケトル等）
自然光や照明で十分に明るい（手元灯の有無も確認）
キッチン〜リビングの動線がスムーズ（段差・つまずきリスクなし）

バスルーム・トイレ編

賃貸物件の内見で重要なポイントの1つが、バスルーム・トイレのチェックです。清潔・換気・安全（滑り・段差）の観点を重点的に確認しましょう。

浴槽・シャワー・洗面・トイレが清潔でカビ・尿石がない
シャワー水圧・温度調整が正常、排水もスムーズ
トイレの流水が正常（タンク・配管の水漏れなし）
換気扇が正常作動し、湿気や臭いがこもらない
タオル・ペーパー等の収納スペースが十分にある
床が滑りにくく、段差が少ない（手すり設置可否も確認）

居室編

居室は、入居後の生活の大半を過ごす空間であり、広さ・採光・収納・劣化状態を総合的に確認します。快適に過ごせるかどうかは、入居者の生活に大きな影響を与えます。
生活に見合う広さ・形状で家具配置がしやすい
日当たり・風通しが良く、窓の開閉や眺望に問題なし
1階や隣接建物面の窓は施錠が確実（防犯面の確認）
クローゼット等の収納量が十分で内部も清潔
天井・壁・床に水漏れ跡や大きな傷・汚れがない
エアコンの有無・年式・位置、照明・コンセント位置が適切
バルコニーの広さ・手すり・床状態、洗濯動線に問題なし
プライバシー対策（視線・遮光カーテン設置可否）を満たす

共用部に関する注意事項

共用部は日常の使い勝手や防犯、ルールが生活の質に直結します。
廊下・エレベーター・エントランスなどが清潔に保たれている
共用部で不快な騒音・臭いがない（時間帯も確認）
オートロック・防犯カメラ等のセキュリティが機能している
共用施設（ラウンジ・テラス・ジム等）の利用条件や時間を把握
ゴミ置き場の場所・分別方法・収集日が明確