家財保険とは、火災保険と一緒に加入することが多い保険で、火災や落雷、水漏れ、盗難など、様々な事故によって「家の中にある家具、家電、衣類、思い出の品などの家財」が損害を受けた際に、その損害を補償してくれる保険です。
建物自体を補償する火災保険とは異なり、あくまでも「家財」が対象となります。万が一の時、大切な家財を失った際の経済的・精神的負担を軽減するために非常に重要です。
シニア世代が確認すべき家財保険のポイント
1. 補償額が適切か確認する
長年大切にしてきた家具、家電、趣味の道具、写真など、シニア世代の家財は多岐にわたり、一つ一つに価値や思い出があります。万が一、全てが失われた際に、新しく買い替える費用や修理費用をまかなえるだけの補償額になっているか、加入前に必ず確認しましょう。
2. 補償範囲を確認する
家財保険の補償範囲は、保険会社やプランによって異なります。火災、落雷、水漏れだけでなく、盗難や風災、雪災、水災(洪水など)といった項目もカバーされているかを確認しましょう。特に、お住まいの地域の災害リスク(水害が多い地域など)に合わせて、必要な補償が含まれているかを確認することが重要です。
3. 「特定家財」の扱いに注意する
高価な美術品、骨董品、貴金属など、通常の家財保険では補償額に上限がある「特定家財」に分類されるものがあります。もし、そういった高価な家財をお持ちの場合は、別途特約を付ける必要があるか、または専用の保険があるかを確認し、十分な補償が受けられるように準備しましょう。
4. 不要な重複加入に注意する
火災保険とセットになっていることが多い家財保険ですが、もしすでに別の保険(例:旅行保険やクレジットカード付帯保険の一部)で個人賠償責任などの一部がカバーされている場合もあります。保険料の無駄遣いを避けるためにも、既存の保険内容も確認し、重複加入がないか注意しましょう。