前家賃とは、賃貸契約を結んだ月に、「翌月分の家賃」をあらかじめ支払うことです。
例えば、4月に契約したら、入居する5月分の家賃を4月中に支払う、といった形です。また、もし契約した月の途中(例えば4月15日など)から住み始める場合は、その月の家賃を日割り(入居日から月末までの分)で計算して、前家賃と一緒に支払うのが一般的です。
家賃の支払い方法や期日は契約によって異なるため、契約書でしっかり確認しましょう。
入居時に慌てないための前家賃確認ポイント
1. 初期費用の総額を把握する
前家賃は、敷金や礼金、仲介手数料などと並び、賃貸契約時の「初期費用」の一部です。物件によっては、家賃の1ヶ月分だけでなく、日割り家賃も加算されるため、契約前に具体的な金額をしっかり確認し、初期費用全体の総額を把握することが大切です。特に年金生活の方やシニア世代の方は、想定外の出費とならないよう、事前の資金計画に含めておきましょう。
2. 入居希望日に合わせた確認
入居を急いでいる場合や、退去する物件と新しい物件の家賃が一時的に二重になる期間がある場合など、入居希望日によって日割り家賃の有無や金額が変わってきます。ご自身のライフプランに合わせて、無理のない支払い計画が立てられるか、不動産会社に相談してみましょう。引っ越し時期を調整することで、日割り家賃を抑えられるケースもあります。
3. 口座振替の準備を進める
多くの賃貸物件では、家賃の支払いが口座振替になります。契約手続きの際には、金融機関の口座情報や届出印(必要な場合)の準備を求められることが多いです。特にシニア世代の方は、銀行手続きに時間がかかる場合もあるため、契約前に確認しておくとスムーズです。