管理費(かんりひ)とは、毎月の家賃とは別に、マンションやアパートの共用部分の維持管理にかかる費用です。共益費(きょうえきひ)と呼ばれることもあり、入居者全員で負担します。
この費用は、エントランスや廊下の清掃、エレベーターなどの共用設備の点検、共用部分の電気代、植栽の手入れなど、みんなが快適・安全に暮らすために使われます。
一般的に、エレベーターやオートロックなどの設備が多い大規模マンションの方が、アパートよりも管理費は高くなる傾向があります。目安としては、アパートで数千円以内、マンションで数千円から1万円以上が一般的です。
管理費の確認ポイント
1. 何に対する費用か確認する
管理費の金額だけでなく、その費用が何に使われるのか(清掃頻度、設備の充実度など)を不動産会社に確認しましょう。充実したサービスは安心につながりますが、その分費用もかかります。ご自身にとって本当に必要なサービスが含まれているかを見極めることが大切です。
2. 家賃と合わせた「総賃料」で比較する
物件を選ぶ際は、家賃と管理費「総賃料」で比較検討しましょう。一見、家賃が安くても管理費が高いと、結果的に毎月の支払額が高くなることがあります。月々の生活費に無理がないか、トータルの費用で判断することが重要です。
3. サービス内容と安心感のバランス
管理費が高い物件の中には、24時間対応の緊急窓口や日中の管理人常駐など、手厚いサービスが提供されている場合があります。これらのサービスは、シニア世代の方々にとって、何かあった時に迅速に対応してもらえる大きな安心感につながります。費用と得られる安心感のバランスを考慮して選びましょう。
4. 内見で管理状況を確認する
管理費を支払う価値がある物件かどうかは、内見時にエントランス、廊下、ゴミ置き場などの共用部分の清掃状況や設備の古さを実際に確認するとよくわかります。管理が行き届いている物件は、快適に長く暮らせる可能性が高いです。