老後の住み替え｜シニア向け賃貸の入居審査に通るためのポイントとは？
60歳を過ぎてからの住み替え。「本当に部屋を借りられるのかな？」「審査に落ちたらどうしよう」と不安を感じていませんか？
かつては「高齢者の入居お断り」という物件も少なくありませんでした。しかし、高齢化が進む現在、シニア世代を歓迎する賃貸住宅は確実に増えています。大切なのは、高齢者ならではの「審査で見られるポイント」を知り、事前にしっかり準備をしておくことです。
この記事では、シニア世代がスムーズに賃貸住宅へ住み替えるためのポイントについて、わかりやすく解説します。
1. シニア向け賃貸の入居審査ではどこを見られる？
大家さんがシニアに賃貸住宅を貸すときに心配しているのは「家賃」以上に「万が一のこと」です。
一般的な審査では「収入」が最優先されますが、60歳以上の場合は「健康面」や「緊急時の対応」が同じくらい重要視されます。
- 一人暮らしで体調が急変したらどうするか
- 連絡が取れなくなった時に誰が対応するのか
審査では、大家さんが抱くこれらの不安をどう解消するかがカギとなります。逆に言えば、ここさえクリアにできれば、入居審査に通る確率はグッと高まります。
2. 高齢者でも入居しやすくなる5つのコツ
ここからは、実際に審査を突破するための具体的なアクションを5つご紹介します。
① 年金や貯金など、家賃の支払い能力を示す
年金暮らしで月々の収入額に不安がある場合でも、「貯蓄」が信頼の証になります。 口頭で伝えるのではなく、以下の書類を自分から提示できる準備をしておきましょう。
- 預金残高証明書（銀行で発行可能）
- 通帳のコピー（直近の記帳があるもの）
不動産業界では、「月額家賃の2年分（24ヶ月分）」の預貯金があると、審査が非常に通りやすい一つの目安とされています。家賃6万円であれば144万円程度です。
たとえば、「月々の支払いは年金で賄えるが、万が一の備えとしてこれだけの貯蓄がある」と説明すると、より説得力が高まります。「家賃の支払いには困りません」という事実を数字で見せることで、大家さんの金銭的な不安を払拭できます。
② 緊急時に連絡が取れる人を伝える
連帯保証人や緊急連絡先は、大家さんのためだけでなく、シニアご自身が安心して日々の生活を送るための「バックアップ体制」です。
ご自身に万が一の事態が起こった際に「誰に何を頼むか」が明確であれば、結果として大家さんの安心にもつながり、審査通過がスムーズに進みます。
ご家族が遠方ですぐに駆け付けることが難しい場合などは、保証会社を利用するのも一つの方法です。
③ 見守りサービスや安心設備がある物件を選ぶ
最近は、シニア層の入居を歓迎するため、入居者がご自身で警備会社の「見守りサービス」に加入することを条件としている物件や、最初から設備として導入しているシニア向け賃貸住宅が増えています。
- 生活リズムの見守りセンサー付き（一定時間動きがないと警備会社などに通報）
- 緊急通報システム（ペンダントやボタンで警備会社に連絡できる）
- バリアフリー設計（段差解消など、ケガのリスクを下げる）
こうしたサービスが付帯している物件を選ぶことで、「孤独死」や「安否確認」に対する大家さんの懸念を効果的に払拭できるだけでなく、ご自身の暮らしやすさも格段にアップします。
④ 清潔感・生活力をアピールする
不動産会社の担当者は、内見や面談の場で「入居後もトラブルなくやり取りできるか」を見ています。特別なことをする必要はありませんが、清潔感のある服装やハキハキとした対応で「安心して貸せるしっかりした方だ」と思ってもらえるように丁寧に接しましょう。
⑤ シニア対応の不動産会社に相談する
一般的な不動産会社よりも、高齢者向け賃貸に詳しい会社や専門サイトを利用すると、「60歳以上歓迎」「保証人不要」など、シニアの暮らしやすさに特化した物件を厳選しています。事情を理解している担当者がつくため、審査の通し方も熟知しています。
60代からの住み替え、不安より「準備」で解決できます
「高齢だと借りにくい」と思われがちですが、実際には、年金収入が安定していて、適切な準備と連絡先、生活力があれば入居は十分可能です。
大切なのは、
- 家賃の2年分を目安にした貯蓄の証明
- 保証会社や見守りサービスを利用した安心体制の構築
- シニア対応の不動産会社に相談すること
これらをしっかり押さえることで、安心して住み替えの一歩を踏み出せます。
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（シニア賃貸60+ 編集部）
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