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定年後の家賃相場はいくら?年金生活で無理なく暮らす住宅費の目安

「年金だけで暮らせるの?」「家賃はどのくらいが妥当?」60代に入り、老後の住まいや生活費に不安を感じる方は少なくありません。特に、住宅費(家賃・管理費・光熱費など)を無理なく抑えることは、年金生活を安心して送るカギになります。

この記事では、60代からの住まい選びに役立つ家賃相場や住宅費の目安、年金収入とのバランスの取り方を具体的にご紹介します。

1.60代の平均家賃はいくら?現実的な相場を知る

60代の単身者が安心して暮らすための家賃相場は、地域によって大きく異なります。特に都市部では高めですが、郊外や地方都市では負担を抑えることが可能です。都市部と地方では4万円以上の差が出る場合があるため、ご自身の住みたいエリアの相場を把握することが重要です。

全国・都市部のシニア向け家賃相場(単身者向け)

地域 月額家賃の目安(管理費込み)
東京23区 約8万〜12万円
東京・神奈川(郊外) 約6万〜10万円
千葉・埼玉 約5万〜9万円
地方都市 約4万〜7万円

※不動産ポータルサイトの賃貸相場データをもとに、シニア世代向けに整理した目安です。

2.年金収入と家賃のバランスはどうする?

年金生活では「収入の中でどれくらいを住まいに充てるべきか」が大きなポイントです。家賃が高すぎると日々の生活費や医療費にしわ寄せが出てしまいますし、逆に安すぎる物件を選ぶと住環境や安心感を犠牲にしてしまう可能性もあります。無理なく、安心して暮らすためには、年金収入と家賃のバランスをしっかり考えることが大切です。

収入別・無理なく払える家賃の目安

年金などの収入(月額) 家賃目安(25〜30%)
10万円 2.5万〜3万円
15万円 3.7万〜4.5万円
20万円 5万〜6万円
25万円 6.2万〜7.5万円

例えば、月18万円の年金収入なら家賃5〜6万円が目安です。逆に家賃10万円の物件に住みたい場合は、33万〜40万円の収入が必要になります。

専門家の推奨「家計の黄金比」

年金生活で無理なく暮らすには、家賃(住宅費)を年金収入の25〜30%以内に抑えるのが理想的です。例えば、月額18万円の年金収入がある場合、家賃・管理費・共益費の合計は5万円から6万円台を目安にすると良いでしょう。

逆に考えると、もし家賃が10万円の物件に住みたい場合、必要な年金収入は月33万〜40万円程度となります。この「家計の黄金比」を守ることで、老後の生活にゆとりが生まれます。

もちろん、生活費は年金だけでまかなう必要はありません。実際のシニア向け賃貸物件は、立地・サービス・設備によって相場が高めに設定されている場合もあります。首都圏やシニア向けのサービスが付いた賃貸住宅では、家賃+管理費で月8万〜15万円前後になるケースも多いため、アルバイトなどの収入+貯蓄や退職金を組み合わせて検討する方が現実的です。

シニア世代におすすめの家賃を抑える工夫

  • 郊外や駅から少し離れたエリアを選ぶ(ただし病院やスーパーが近いことを確認)
  • 敷金・礼金ゼロなど初期費用を抑えられる賃貸を探す
  • 新築や築浅など築年数にこだわらない

3.家賃以外にかかる住宅関連費用

賃貸暮らしでは、家賃の他にも管理費、共益費、光熱費などが毎月かかります。これらの費用を合わせると、月に6万円〜8万円程度が基本的な住宅関連費用の目安となります。その他、数年おきに火災保険料や更新料といった一時的な出費も考慮しておく必要があります。

家賃以外に毎月かかる住宅費の目安

費用項目 内容・目安
管理費・共益費 月5,000円〜30,000円程度
光熱費 月7,000円〜12,000円(1人暮らし)
火災保険 年1万円〜2万円(物件による)
更新料 2年ごとに家賃1カ月分程度が相場

4.年金でもムリなく暮らせる物件の選び方

年金生活で安心して暮らすためには、家賃を抑える工夫に加えて「暮らしやすさ」や「安心感」も欠かせません。例えば、郊外や駅から少し離れたエリアを選ぶことで家賃を下げられますし、敷金・礼金ゼロ物件や築年数にこだわらない探し方も有効です。一方で、病院やスーパーが近いこと、防犯やバリアフリー設備が整っていることは、シニアにとって重要な条件になります。

一般的に「家賃(住居費)は収入の25〜30%以内」が理想とされ、今も家計管理の基準として広く使われています。ただし都市部では相場が高いため、実際には30〜35%程度まで許容されるケースもあります。ご自身の生活費や貯蓄状況に合わせて、無理のないラインを見極めることが大切です。

また、生活費は年金だけでまかなう必要はなく、家賃収入やパート収入、貯蓄や退職金を組み合わせることで、希望に合った住まいを選びやすくなります。無理なく、快適に、そして安心して暮らせる物件を見つけるために、以下のポイントを参考にしてみましょう。

こんな人は「住み替え」も検討を

もし現在の住まいに不安や不便を感じているなら、住み替えを検討するのも一つの方法です。以下のような場合は、新しい住環境がより良い老後生活につながる可能性があります。

  • 持ち家の維持費・修繕費が重荷になってきた
  • 郊外の戸建てに1人暮らしで不安がある
  • 子どもと同居せず、自分のペースで暮らしたい
  • バリアフリー・管理体制が整った物件に移りたい

家賃は「収入の25~30%以内」に抑えるのが、年金生活の安心の第一歩。高齢者を歓迎する賃貸物件は増えており、無理せず、安心して、快適に暮らせる選択肢が広がっています。

家賃の目安を知り、無理のない住まい選びを始めましょう。

「老後の住み替え」については、こちらの記事を参考にどうぞ。
老後の住み替え①|なぜ増えているのか?60代から考える住まいの見直し


筆者:松尾まみ
学生時代より情報誌や雑誌で旅ライターを始め、国内・海外の取材歴8年。結婚と出産で休業。その後、オーガニック化粧品・食品の会報誌の編集を経てWEBに転身。介護、不動産、健康などの記事の執筆と「グッドライフシニア」の制作運営を16年、現在に至る。

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